組み込みAndroid

開発奮闘記

1.BeagleBoardを購入する

組み込み屋としてAndroidの活用を考え始める。
何か手ごろなハードウェアは無いもんか?と社内で雑誌を物色中・・・
 超小型Linuxマシンを作成する  (日経Linux 2009年3月号)
 新「BeagleBoard」で最強PCを作る(日経Linux 2009年7月号)
が目に留まった。
BeagleBoard(ビーグルボード)とは??と思い、中を読むとAndroidの組み込みにもってこいのボードのように思える。

それは上記雑誌の記事の中に、次のようなことが書いてあったから。

・わずか8cm四方という超小型サイズながら、DSPや2D/3Dグラフィックス・アクセラレータまで搭載する高性能な組み込みボード
・ボード本体価格は15k前後、総額25kほどでシステムを作ることができる
・USBポートやディスプレイ端子が最初から備わっており、一般的なパソコン用キーボードやマウス、
 液晶モニタなどをそのまま利用できる
・搭載チップの「OMAP3530」は、CPUコアに米ARM社の第7世代アーキテクチャ(ARM7)「Cortex-A8」を採用している
・消費電力がフル稼働で2.5W以下と小さい

早速、他のボードとの比較検討を開始。
結果、組み込みAndroidの調査・検討用に、BeagleBoardを購入することに決定。
日経Linuxには、BeagleBoardは海外通販サイトのDigi-Keyなどで簡単に購入できる、と書かれていた。
早速Digi-Keyの販売ページから購入申し込みをする。
在庫があれば最短3日程度で届くとのことなので、後はBeagleBoardの到着を待つばかり。。。
が、しかしここで、

・想定内の問題が発生
 購入の申し込みをするとすぐに、Digi-Keyサービスセンターからメールがあり、
 大まかな内容は米国の輸出管理令に関する質問のようだが、これは、日経Linux2009年3月号
 "超小型Linuxマシンを作成する"のBeagleBoardの入手方法にも記述が有り、想定内の内容だった。
 自社内での評価検討用であること、日本国内かつ自社のみでの利用であることなどを書いて返信し、
 予定通り解決となりました。
 メデタシメデタシ。

・想定外の問題も発生
 購入申し込み後は、毎日のようにDigi-keyの販売ページを見て、いつ発送されるか確認してました。
 ところが、5日経過、10日経過・・・
 あれ?何の動きもない。どうしたことやら・・・
 するとDigi-keyから納期のお知らせが届き、生産不具合のため納期は全くの未定であり月単位の期間が予想される、
 と書かれていた。
 あらら。これは想定してませんでした。
 あわてて他のボードの再調査しましたが、いまさらねぇ・・・
 えぇ代案なんてみつかりません。
 仕方ないのでしばらくそのまま放置することに。

・ある日突然勝手に解決
 Twitterを毎日検索していると、BeagleBoardが届かないといったつぶやきが複数聞こえていました。
 こんな状況の中、ある日BeagleBoardが届いた!というつぶやきを発見する。
 それから数日後、BeagleBoardがめでたく到着しました。

[BeagleBoard Rev.C 主要スペック]
 搭載チップ OMAP3530(ES3.0)/500MHz
 オンボードDRAM 256Mバイト(DDR-SDRAM)
 オンボードFlush(NAND) 256Mバイト
 SD/MMCカードスロット 1基
 USB OTG ボード 1基 (USB mini-AB コネクタ・メス
 USB 2.0 ホスト・ポート 1基
 14ピンJTAGポート 1基
 拡張ピンヘッダ I2C, I2S, SPI, GPIO
 オーディオ ステレオIN×1、ステレオOUT×1
 UART 1基
 ディスプレイ I/F DVI端子×1基(HDMI端子を使用)
S-Video端子×1基
 電源 5V ACアダプタ端子×1基
 その他 LCDインタフェース(×2)を追加


[参考文献]
 日経Linux 2009年3月号 超小型Linuxマシンを作成する
 日経Linux 2009年7月号 新「BeagleBoard」で最強PCを作る

[関連サイト]
 Digi-key日本語ページ http://jp.digikey.com/
 BeagleBoard開発元 http://beagleboard.org/


2.周辺機器を揃える